熱海の観光地紹介【起雲閣】~数々の文豪を魅了した建築美を楽しもう!

🌷熱海の観光地紹介 ~Vol2~ 起雲閣

こんにちは😊Angeです。
Vol1に続いて、熱海の観光地紹介をこちらでもしていきます。

前回は、熱海市街地から少し離れている
MOA美術館と来宮神社について紹介させていただきました。

アートもお庭も絶景も色々な楽しみ方ができるMOA美術館と、
パワースポットとして全国から人々が訪れる来宮神社は、熱海旅行で是非とも訪れてほしい場所です。

🌸熱海の観光地紹介〜パート1~の記事はこちらから👇

🌸まずは熱海の歴史やアクセスなど基本情報を知りたい方はこちらから👇

そして、今回紹介するのは熱海市街地にある、✨起雲閣です✨

下の地図に黄色い◯で囲んでいます。
起雲閣が地図の左、また地図中央部の銀座通りには熱海銀座商店街があります。
坂が多い熱海ですが、この2つの間に関しては平坦な場所が多いので、徒歩で行き来ができますよ!
ゆっくり歩いたとして、15~20分程度です。

イメージとしては、地図の半分より上側と、
銀座通りより右側、熱海駅に向かっては急な坂になっているので、歩くと体力を使います😛

(引用:熱海市観光協会公式観光サイトより https://www.ataminews.gr.jp/access/686/

🌷起雲閣
〜多くの文豪を魅了した建築美を堪能しよう〜

起雲閣の歴史について

元々は1919年(大正8年)に建築され、
鉄道王として知られる実業家の根津嘉一郎と、農商相の内田信也の別邸でした。
当時は「熱海の三代別荘」として、現在は非公開の岩崎別荘、今はなき住友別荘とともに
賞賛されていたそうです。

1947年(昭和22年)に旅館として生まれ変わってからは、
熱海を代表する宿として数多くの宿泊客を迎え、日本を代表する文豪達にも愛されてきました。
志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、山本有三などが宿泊しています。

後に日本観光株式会社が旅館として営業していましたが、2000年には熱海市の所有となり、
現在まで至ります。

表門は「薬医門」と呼ばれる、鎌倉時代の武家屋敷などに現れた門形式。現存数が少なくとても貴重です。

1000坪以上の緑豊かな庭園

1000坪以上もある緑豊かな庭園は、熱海市街地であることを忘れてしまいそうなほど。

この庭園は、根津嘉一郎自身が指揮を取り、
池泉回遊式庭園と呼ばれる、庭園を色々な角度から鑑賞し楽しめる造庭技法が使われています。
敷地内の各建物、各部屋どこから眺めても快適な庭となるよう設計されているのです。凄い!✨

庭を歩いて鑑賞しても楽しいですし、
各部屋からの、それぞれ違ったお庭の景色を眺めるのも楽しいですよ😊

庭の真ん中には、当時の庭師20人で2ヶ月かけて運ばせた巨石があります。
ガラスは、当時の職人が一枚一枚流し込んで作った「大正ガラス」が使われています。
波打つような歪みが光の屈折を生み、ガラス越しの景色が曲がって見えます。

和館の見どころを抑えよう!

①麒麟の間・大鳳の間

起雲閣では、日本の伝統的な建築様式が残されている和館と、
日本、中国、欧州などの装飾や様式が用いられた洋館があります。

表門から建物内に入ると、まず案内されるのが和館の「麒麟の間」です。

豪華な装飾などはなく簡素なつくりですが、
上の写真の畳廊下や窓ガラス、高くとられた天井などは、当時では贅沢な空間でしょう。

そして、下写真の群青色の壁は「加賀の青漆喰」と呼ばれる加賀地方の伝統的な技法。
とても鮮やかで綺麗ですね✨

この青漆喰ですが、
江戸時代に、前田藩により金沢の成巽閣に使用されていました。
当時群青色は、金よりも高かったため非常に高貴な色として認識されていたそうです。

旅館として使い始めた、3代目所有者の桜井兵五郎が能登出身で金沢でも事業をしていたことから、
この壁を群青色に塗り替えました。

また、2階には同じ作りの「大鳳の間」があり、太宰治が宿泊した場所として知られています。

麒麟の間
和館全体の様子
②文豪の間

旅館時代に宿泊した文豪達の資料や写真を、わかりやすく展示した部屋が「文豪の間」です。

三島由紀夫、志賀直哉、太宰治、尾崎紅葉など、日本の文学史に名を残した人々が
起雲閣には多く宿泊していました。
太宰治は、「人間失格」をこの場所で書き上げたと言われています。

各部屋にはソファーが置いてあるので、それぞれのお部屋から見えるお庭も楽しんでみてください。

当時の写真や資料などが展示されています
綺麗な庭園に癒されます

洋館の見どころを抑えよう!

玉姫・サンルーム

1932年(昭和7年)に完成した洋館です。
暖炉のあるお部屋では寺社風の格天井や、オリエント風の装飾が施されています。

また、サンルームでは、
床には色鮮やかなタイルモザイク、天井には大きな窓とステンドグラスが使用されており、
「アールデコ」のデザインを基調にしています。

サンルームの名の通り、陽の光がいっぱいに取り入れられて、とても綺麗です🌞✨

玉溪(ぎょくけい)

こちらは中世イギリスの「チューダー様式」と呼ばれる建築と、
日本の「名栗仕上げ」と呼ばれる加工を取り入れたお部屋です。

さらに、暖炉の覆いにはサンスクリット語の飾りや、
部屋の窓にはステンドグラスが使われていたりと、多様な文化がミックスされた独特のお部屋です。

③金剛・ローマ風浴室

「金剛」は1929年(昭和4年)に完成しました。
暖炉上方のスペード、ダイヤ、ハート、クラブといった模様や、草花の模様には
螺鈿細工と呼ばれる、貝殻の内側の光沢部分を削り取ってはめ込む手法が使われています。

また、金剛に併設されている「ローマ風浴室」は起雲閣を代表するスポットです✨
楕円形の浴槽に、大きなガラス窓から明るい光が差し込んでいます。

こんなお風呂に入れたらとても気持ちよさそうですよね😊

肌触りや滑り止めを考慮して、浴槽の周囲には木のタイルが敷き詰められています。
何度か改装されていますが、窓ガラスや蛇口は当時のままだそうです!

🌷まとめ

さて、本日は起雲閣をご紹介させていただきました😊

熱海の三代別荘と称され、のちに旅館として多くの文豪達にも愛された起雲閣は、
日本の伝統建築だけでなく、中国や欧米などの建築様式も見事に融合、
そして園内のどこからでも綺麗に見えるよう設計された庭園がとっても素晴らしい
見事な場所でした✨

緑豊かな庭園にいるときは、まるで熱海にいることを忘れてしまいそうな
癒しの空間です💕

熱海銀座商店街からも徒歩圏内なので、お時間がある方はぜひ行ってみてくださいね!

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