トルコ女一人旅での思い出〜現地の人々との会話で感じた日本への愛〜②

🌷トルコ一人旅2日目にて

こんにちは Angeです😄
今日は前回のトルコ一人旅の続きとなります。

前回の記事では、イスタンブール空港に到着してから、ホテルに向かうまでの道中にて、
ひやっとする出来事や不安がありながらも、トルコの人達の優しさに触れたエピソードを書かせて頂きました💓

今日はその次の日の出来事についてです。
旅をたくさんしてきた方には、共感して頂けるエピソードかなと思いますので、
ぜひ最後まで見てくださいね😊✨

🌷半分信じ、半分疑っていた私の心情

2日目はイスタンブール市内を観光しようと決めていました。
イスタンブールには、ブルーモスクや地下宮殿を始め、観光地がたくさんありますよね✨
私もこの日は観光したいところがたくさんあり、イスタンブール市内を散策していました

ブルーモスク内部の様子

前日に外を歩いていた時は、辺りは真っ暗で雨も降っていましたが、
今日は気持ちいい快晴で、冬でも過ごしやすい天気でした☀️

そして、街中を歩いていると、
現地の人々が私のことを日本人だとすぐ気づいて、老若男女たくさんの人が話しかけにきます。


余談ですが、 例えば日本だとおじいちゃんが若い人に話しかけたり、
極端に言うナンパみたいなことをしている姿って、あまり見かけないと思いますが、
海外の人達、特にヨーロッパのご老人の方々はいくつになってもファンキーな方が多くて(笑)✨

特にイタリアにいった時には、80歳くらいのおじいちゃんが私に「Lady,一緒にお酒を飲もうよ〜!」
というように、とても陽気に話しかけてくれたりします。

バカンスでもおじいちゃん、おばあちゃんが水着で海に入ったり、日焼けをしている姿を多く見ることができて、
やっぱり人生の楽しみ上手というか、何歳になっても人生を楽しむ姿勢が強いな〜と感じることが多いですね😀

さて、話が外れてしまいましたが、ここトルコでも少し遠くから日本語を話しかけてくる人もいれば、
私の隣を一緒に歩いてまで
挨拶したり、話しかけてくる人もたくさんいました。

私は一人旅だったのに、その市内中心部を歩いている2~3時間は、
1人の瞬間がないくらい、入れ替わり立ち代わりずっと現地の方に話しかけられていました(笑)
おかげで寂しくなかったですね✨

ただ、私は、
実際にはその時、まだトルコの人達のことを半分疑いながら接していました。

なぜ、ここまで私がトルコの人達を警戒してしまうのか、というと、
実はこの旅行に出発する約半年前に、
トルコへ旅行にいった大学生2人が、カッパドキアで殺人事件にあうという悲惨な事件が起きていたのです😢

元々私はこの1人旅に出る前から、
海外旅行には慣れていて、海外の人達と話をすることも本当は大好きです。

だだ、飛行機のチケットを既に購入した後に、その事件が起きてしまい、
何かあったらどうしよう、と出発前からとても不安だったのですが、
大学生最後の冬休みだったので、意を決して旅行にいくことを決断したのでした。

だから、前日のイスタンブール空港に着いた日から、ずっとその事件が頭から離れなくて、、
道行く人や、話しかけてくる人みんなを、半信半疑で見てしまっていたのです💦

🌷ある男性との思い出深い会話

たくさんの現地の人々が私に話しかけてきたのですが、
その中でも、とても印象に残った男性がいました。

確かその時はアヤソフィアの近くを歩いていました。
1人の25歳前後くらいの男性がとてもフレンドリーに話しかけてきました。

「君は日本から来たのだよね?!
一緒に観光してもいいかい?名前は何ていうの?」

私は本当は愛想よく返事をしたかったのですが、
先程の理由から、もう一人の私が、簡単に信用してはいけない!と頭の中で言っていました。

だから、この時は Yes,No,No, ととても簡単な返事しか返せなかったのです。
仲良くなってはいけない、騙されてしまうかもしれないと強く思っていたのでしょうね。
しかもその時に限っては、自分でも驚くくらい、かなり無愛想な話し方をしてしまいました😢

それにも負けずに、その男性はしばらく笑いながらユーモアを交えながら必死に私に話しかけていました。
私はずっと曖昧な相槌や、適当な返事しか返していませんでしたが、

しばらくしてから、その男性が突然気づいたかのようにこう言いました。

「もしかして、この間の日本人女性の事件のことを気にしているかい?」

え!!

私はまさか自分の胸中を当てられると思っていなかったので、とてもびっくりしました。
そして事件が起きてから、半年近くは経っていたものの、現地の人でもまだ覚えているんだ、とも思いました。

そして、私は、自然と彼の目をしっかりと見つめながら
Yesと言いました。

すると、さっきまであんなに明るかった彼の顔が急に暗くなり、
今にも泣きそうになり、本当に申し訳ない表情になったのです💦

🌷本当の事実を知っていくこと

男性は、本当に今にも泣き出してしまいそうで、私の方が、どうしようと心配になってしまったくらいでした。

そしてゆっくりこう言いました。

「本当にごめんね、本当にごめん。僕達の大好きな日本人があんな目にあってしまって、
トルコの人達は本当にショックだったんだ。

こんな悲しい事件が起きたのは本当に初めてで。

みんなショックすぎてこの街中心もしばらく誰も出歩けないくらい、
トルコの人達はみんな悲しんでいたんだよ。本当に誰1人街にはいなかったんだ。」

僕らは本当に純粋に日本の人達が大好きでお話ししたくて、話かけているんだ。
トルコではたくさんの人達が日本のアニメや文化、日本語を勉強しているんだ。
だからついつい話しかけてしまうんだ。怖い思いをさせてしまってごめんね。」


彼の言葉を聞いて、私は「うわ〜〜〜」と本当に胸が熱くなりました。

半年も事件から経っていても、こんなに日本人のことや、あの事件のことを思ってくれていたんだ😭
そして、トルコの人達は普段から本当に日本人のことが大好きなんだ。

日本人に会えてとても嬉しいから話かけてくれているんだ。


もちろん100%全員が全員この男性のように良い人ではないかもしれません。

ただ、この時も、さっきまであんなに彼を頭ごなしに疑ってしまった自分を後悔しました💦

と同時に、私がなぜこんなにトルコに来ることを怖がっていたのかと思い返すと、
日本での事件の報道のされ方にも原因があったのかなとも思いました。

「海外は怖い」「親日家トルコはもういない」「日本人は狙われている」
そういったメッセージ性を強く感じる報道が多かったのだと思います。

だから私はトルコの人達に対してとても悪いイメージを持ったまま旅に出ることになりました。

メディアで見える海外の情報や報道は、本当に一部分だし、そのメディアの人の角度からみたものに過ぎません。
やはり自分の目や体感、実際に現地にいる人と話すことでしか、事実は分からないのだなと思いました。

この旅で私が学ぶべきこと、きっとまだまだたくさんあるな

私はその若い男性に心からの感謝を告げて、次の目的地へと向かい始めました。

Vol3へ続く

イスタンブール市内で見た夕焼け